気まずい?
あなたが踊っていた日はちょうど従妹の誕生日で、だから私はしばらくは忘れない。
あなたはすぐに忘れても私は思い出し続けるでしょう。
あなたが踊っていた時、月は隠れていて、夏なのに涼しかった。
あなたが気まずいなんて思うなんてなんかもうがっかり。
そういった感情とは無縁の人だと思っていたから近づいたのに。
勝手に勘違いして勝手に裏切られた気になって、お馬鹿だったのはわたくし。
あなたは避けられるだけ避けて私の見えないところまで行くだろう。
人間関係を次から次へとポイ捨てしてこの海をどこまでも泳いでいけばいい。
あなたの世界にはガラスの天井なんてなくて、地平線にも終わりはないから。
あなたは自由で、だからあなたに惹かれた。
あなたにはずっと遠くまで行ってほしかった。
あなたには妬みも嫉みも見えないままでいてほしかった。
なのにあなたが気まずさに気付いているなんて。
【ひとこと】
人間は多面体なので、私が見えている範囲がその人の全てではありません。一つのコミュニティにしか所属していないような人はもうほとんどいないので、人によってその人の評価が違うのも当たり前なのです。少々混乱しますけど、黒と白、善と悪で割り切れることなどそもそも少ないのです。なのに勝手に思い詰めて勝手に勘違いして勝手に裏切られて、人間は馬鹿です。
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