シゲブログ ~避役的放浪記~

大学でロシア語を学んでいました。関西、箱根を経て、今は北ドイツで働いています。B2レベルのドイツ語に達するのが目標です

#158 ラーメンで大学生活を振り返ろう(3)

 ラーメン。前の記事で米沢での免許合宿について書いた。合宿で同室だったラーメン好きのAのおかげでラーメンが本格的に好きになり、よく食べるようになった。米沢から帰ってきた私は、復学までの春休みを大いに遊んで過ごしたのだが、同時に大いにラーメンも食べた。今回はその時に食べたラーメンが中心である。
 
 
2018年02/10
らーめん久保田(京都市下京区

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京都駅北側。歩いて10分ほど

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また食べたいので誰か一緒に行きましょう
 京都駅で父親の家族と会う約束だった。夕方の予定なのに時間を勘違いしていてなぜか10時に着いた。緊張していたのだと思う。京都駅の周りを歩いても時間が余るから西本願寺にも東本願寺にも行った。それでも時間が余るのでラーメンを食べた。いつも食べる三豊麺とは少し違って、つけ汁の味噌と魚介バランスがとてもよかった。緊張のせいで、その日はずっと全ての感覚が薄くて変な感じだったけれど、このつけ麺はとても美味しくてホッとしたのだった。美味しさに感動して、ネットで調べたら割と有名なお店らしかった。麺が白くて少し縮れていて、うどんのようだなと思った覚えがある。
 その後、父親の家族はハイブランドのロゴを見せつけるような服で来て、高い紅茶を飲み、優しい言葉と態度で私に絶縁を告げた。空気が読めない私は、その時は絶縁だとは思っていなかった。また会えると思っていた。もらったDari Kのチョコレートの箱をまだ捨てられていない。

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西本願寺。美しい大銀杏がある
 
03/11
極鶏(京都市左京区

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行列ができるお店

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ほぼポタージュスープ
 またこれも京都。でも今度は中学以来の友人と一緒だった。旅好きのKとN。伏見稲荷で待ち合わせた。コロナ禍の今では信じられないほどの外国からの観光客がいた。千本鳥居をくぐって山頂まで登り、食通のNの導きで藤岡酒造に行った。彼ら2人はお酒を飲み、利き酒のようなことをしていた。下戸の私は日本酒シャーベットを食べたのだけど、アルコールがきつくて眠くなった。
 その後一乗寺で食べたのがこの極鶏のラーメン。人気店なので結構並んだと思う。鶏だくラーメンを頼んだ。スープがもうほとんどポタージュスープで、濃厚だった。ラーメンを食べているのにラーメンではないみたいで不思議な体験だった。酔っていたからか、濃すぎたのか、途中で飽きてしまった気もする。

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千本鳥居

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伏見稲荷の御手水

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藤岡酒造

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シャーベットとはいえ酒である
 
03/18
尾道ラーメン壱番館 本店(広島県尾道市

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お皿がかっこいい

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メニュー
 また懲りずに自転車で旅行に出かけた。前回の福井旅行の反省を活かして、今度は山道が少ないと思われる山陽に出かけることにした。国道2号線沿いにずっと行ったのだけど、結局山道はあった。ヒイヒイ良いながら県境を越えて赤穂から備前市に入った。岡山を経て尾道に着き、向島にある老夫婦のゲストハウスに泊まった。次の日は一日尾道を歩いた。大好きな作家、林芙美子のゆかりの地が至る所にあって、大きな街ではないのに歩いても歩いてもきりがなかった。坂の上から見る海が綺麗であちこちに猫がいて、自由気ままに寝そべっていた。最後に尾道ラーメンを食べた。背脂が浮いているのが尾道ラーメンの特徴らしいけれど、背脂の良さはわからなかった。あっても無くてもいいと思っている。
 ちなみにこの日は、やめたサークルの飲み会の日で、グループラインが動いていた。サークルのグループラインは「本質」と「非本質」の2つがあって、私はサークルを辞めても「非本質」からは抜けていなかった。グループラインのやりとりを見ながら、みんな休学もせず、サークルも勉強も続けていて偉いなと思った。復学したらサークルの人と学内で出くわすだろうけど、その時は後ろめたく思うのだろうと思った。
 尾道には同じ年の11月にも母親と行った。

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海と坂、あるいは風琴と魚の町
 
03/21
我馬 紙屋町店(広島市中区

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立派な餃子
 尾道の後は呉に行き『この世界の片隅に』の舞台の街を歩いた。また自転車を漕いで広島に着いた。広島には3日間滞在して、結構いろんな所に行った。同じゲストハウスに泊まった人と一緒に厳島神社に行ったり、おりづるタワーに登ったりした。
 我馬は、広島出身のインドネシア語専攻の後輩に教えてもらった。後輩がおすすめしてくれた焼きラーメンと餃子を頼んだ。焼きラーメンは野菜たっぷりで、細麺にスープがよく絡んでいた。見た目は皿うどんに似ているけれど味は違った。また食べたい味だ。
 ちなみに紙屋町という地名は、ズッコケ三人組に出てくる。作者の那須正幹が広島出身なのだ。紙屋町に行くと、特に路面電車で紙屋町を通る時、いつもズッコケ三人組を思い出す。

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雨の厳島神社

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おりづるタワーから
 
 
03/22
本格つけ麺 わかば亭(広島市中区

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商店街の中にある

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ネギもたっぷり
 広島には名物がたくさんある。お好み焼き、もみじ饅頭、牡蠣。あなごめしに坦々麺、ホルモン天ぷらだって忘れちゃいけない。でも広島つけ麺というのはこの時初めて聞いた。「たっぷりの茹で野菜とゴマの浮いた赤いつけ汁」が広島つけ麺の特徴らしい。写真で見る限り見た目はほとんど冷麺みたいだ。わかば亭はつけ汁の辛さを100倍まで選べるみたいで、100倍を食べきった歴代の猛者たちの名前が店内にずらりと並んでいた。普通の辛さを美味しく食べた。甘いキャベツとピリ辛の汁がよく合っていた。辛みがあるだけで、味も昔祖母がよく作ってくれた冷麺と似ていると、やっぱり思った。トイレに新聞から切り取った羽生弓弦の写真があってギョッとした。平昌オリンピックの後だった。
 広島の後はJRで尾道まで引き返し、そこからしまなみ街道を走った。大島のゲストハウスで一泊し、今治まで行った。西条市東予港からオレンジフェリーに乗って大阪に戻った。当時のオレンジフェリーのこの路線は雑魚寝で乗船できたのだけど、次の年から船が変わって、ツインかシングルの部屋を予約しなくては乗船できなくなった。24時間営業のファミレスも年々少なくなるし、貧乏旅行はますますできなくなる。世の中はそれで良いのかと思う。

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トイレにこれである
 
 
04/04
麺屋 和人 天王寺北口本店(大阪市天王寺区

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「わびと」と読むらしい。めいちゃんと行った。漫才劇場で漫才を見て、新世界を歩いて、最後天王寺でラーメンを食べるという大阪を満喫するような一日だった。出汁が美味しくて、あっさりしたラーメンだったと思うけど、実はあまり覚えていない。より重要なのは、めいちゃんと1日歩いて、前よりずっと仲良くなれたことである。めいちゃんが好きだという宮本輝は結局まだ読めていない。

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通天閣
 
 
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