シゲブログ ~避役的放浪記~

大学でロシア語を学んでいました。関西、箱根を経て、今は北ドイツで働いています。B2レベルのドイツ語に達するのが目標です

#217 Hamburger Pflanzenmarkt (植物市場)に行きました

 例えば、私は今目の前の山羊に手を出すか迷っていて、横にいる小学生低学年くらいの子も同じように山羊に手を出すか迷っている。今私を手を出してみて、そして手を噛まれたとして、それが彼のトラウマになってしまう可能性は否定できない。その昔、彼の隣でヘンテコな服を着た日本人が手を噛まれたせいで、この子は一生ヤギをさわれなくなるのだ。ギャップイヤーで彼はモンゴルの孤児院で社会奉仕活動を行うのだけれども、彼は山羊を触るときにいつもあの日本人を思い出す。羊の群れも羊肉の料理も彼は何も思わないけれど山羊を見ると即座にあの時の日本人の痛そうな顔が蘇るようになってしまって、だから彼はハネムーンで行く北欧で山羊のチーズをなかなか食べられない。
「ごめん、山羊のチーズはちょっと食べられないんだ」
「どうして? やっぱり臭いが強い?」
「いや、そうじゃなくてさ、思い出の問題。ハンブルクでは毎年春になると、Hamburger Pflanzenmarktっていうのがあって」
「うん、私の街でもそういうのある」
「家の近くでやってたからそれに行ったのね。植物とか花とかにはあまり興味を持てなかったんだけど、その会場になってるのがちょっとした自然体験施設でさ」
「そういう場所昔よく行った。初めて馬を見たのそこなの」
「山羊がいてさ、昔も今も僕は考えながら動くから、山羊に触ろうか触るまいか考えていたわけよ」
「うん」
「横で同じように触るか触るまいか悩んでいる日本人がいて、僕はその日本人に対しても興味津々だったわけ」
「その日本人は一人? それとも家族と来てた?」
「一人だったと思う。結局彼は山羊に噛まれて、結構な叫び声をあげるのだけど、誰も来なかったから」
「山羊が噛んだ?」
「そう、それが結構な噛み方でなかなか離さなかったのよ。10秒くらい日本人は唸ったり叫んだりしてて、それがちょっとトラウマになってて」
「だからこの山羊のチーズが食べられないってわけ?」
「そう。」

入場券はこんな感じ
 ちなみにここまで考える間に男の子は山羊をめちゃくちゃ撫でてどっかに行ったし、一緒に干し草を食べていた羊は飼育員のような人が見えると大きな声で鳴きながら一目散に駆けて行った。

小さな川沿いの公園
 ドイツにいて本当にいいなと思うのは、緑を感じる場所がたくさんあること。森も庭も植物が手入れされている。日本と比べてガーデニングしやすい気候なのだとは思うし、単に「手入れすること」が好きなだけで必ずしも植物が好きなわけではないのかもしれない。なんて意地悪な見方をしてしまうけれど、でも自然が大切にされているのは確かだ。

 日本と違って気候が穏やかで、山地が少ないドイツは、植物の管理は日本よりも簡単だと思う。斜面がないから森林も手入れしやすいし、夏もそんなに暑くないから草むしりもそんなにしなくてよさそう。洪水も日本ほど多くない。もちろん台風は来ない。
 私が一番いいなと思うのは都市計画の中に緑を取り込んでいること。フランクフルトの歴史博物館に行ったときも、19世紀に昔の城壁を壊した後に、その跡地にイギリス人の庭職人を読んで庭園を作ったことが書いてあった。

柳の下にお化けが出るのはドイツも同じらしい
 マグデブルクから来た友達は「ハンブルクだけだよ」って言っていた。もしかしたから他の街は違うのかもしれない。でも大阪にも東京にも、自然との距離がこれだけ近い環境はないと思う。大阪でいう、靱公園扇町公園のような場所がたくさんあって私はいつも歩きながらワクワクしている。

駅と逆方向に歩くとこの道に出る
 老若男女たくさんの人が来ていた。私はミニトマトレモンバームを買った。ドイツ語で言うと、Jungtomaten と Zitronenmelisseって言うみたい。野菜と果物、食べ物に関する言葉は複数形で使うことが一般的になっている言葉もあって、慣れたら楽なのだろうけれど、まだ難しい。

 ドイツの夏は、雨が降り続ける年もあれば、かんかん照りの年もあるらしい。ハンブルクは年間降水量はそれほど多いわけではないのだけど、曇りの日が多くて、雨が降る日自体は多いみたいだ。トマトはこの鉢のままで大きくして、来月の中旬ほどになったら大きめの鉢に移し替えよう。
 トマトとレモンバームに負けないように自分のドイツ語を伸ばさないと。

 

【Aufsatz005】
„Meine Arbeit in Frankfurt“
Ich komme aus Japan. Viele Flugzuge aus Asia kommen am Flughafen in Frankfurt an. Dort habe ich eine Woche verbraucht. Dann helfe ich dem Gastgeber bei seiner Gartenarbeit und Renovierung. Meine Arbeit ist nicht schwer under und macht Spaß.
Im Garten nehm ich Pflanzen und mache Platz für Blumen. Drinnen streiche ich die Wände an oder manchmal koche japanische Gerichte. Meine Kollegin kommt aus Italien. Sie heißt Giulia. Sie kocht gern. Ihre Lasagne and Gnocchi schmecken gut! Ich vermisse die Tage in Frankfurt.
 
 
 
【今日の音楽】
 
シェアしてください。よろしくお願いします。
コメントもぜひお願いします。
それから、最後まで読んでくださってありがとうございます。またね!
ランキング参加しています