シゲブログ ~避役的放浪記~

大学でロシア語を学んでいる者です 文章を書くのを仕事にするのが目標です。夢は世界一周です

#140 EURO2020開幕

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 わお。もうEUEOが開幕するのか。この前まで5月病について友達と話していたというのに。 

 この一か月ずっと精神的につらくて、寝たり起きたり食べたりが生活の中心だった。働きたくなくて、寝てラジオを聴いて、時々思いついたように本を読んだ。

 中国では「寝そべり族」という最低限の生活をできればそれでいいという人たちがいるみたいである。最近読んだネット記事にあった。なんというかとてもシンパシーを感じる。だって色々不条理だと思うもの、この現代社会。はっきり言って資本主義経済が転がり続ける限り気候変動の問題は解決されないだろうと思う。それから東京オリンピックのこと。人の命をそっちのけにした商業主義は、もはやアスリートファーストでもなんでもないし、聖火リレーのランナーを先導するコカ・コーラの車の列の映像を見ると、近代オリンピックはとうとう失敗したのだろうなんて思ってしまった。ニュースで見るIOCの人たちの顔は正直もう守銭奴にしか見えないし、この先の人生、私はもう夏季オリンピックを楽しむことはできないだろうと思う。悲しいけれど。

 なんというかスポーツの意味とか意義とか、そういうのを考えないといけない時期なのだろうと思う。「開催せざるをえない」とか言わず、もっとオープンに議論してくれよって思う。

 EURO2020が今日開幕するけれど、フットボールはどうなんだろう。日本ではwowowでしか放送されないけれど、これもお金なんだろうな。ちょっと悲しい。4月にスーパーリーグ構想が出て、頓挫したけれど、なんというかこれからスポーツを考える時はお金のことも考えないといけないのだろうと思う。昔みたいに無邪気に深夜の地上波放送を見る、なんてことはもうないのだろう。テレビの時代が終わっていよいよサブスクの時代という感じだ。

 オリンピックにはもう期待しないし、二度とときめいたりしないだろうけれど、幸いなことにフットボールはまだ私の味方だ。去年も一昨年も辛いときにアーセナルの試合を観て救われていた。

 

 スタディオ・オリンピコでの開幕戦。昔、BS12チャンネルでACミラン・チャンネルで毎週テレビにかじりついてミランの試合を観ていた頃がなつかしい。当時のローマにはトッティデロッシがバリバリの主力でいたし、右サイドバックのタッディが好きだった。のちにプレミアリーグばかり見るようになると、フットボール専用に作られていないスタディオ・オリンピコは、ゴール裏がピッチから遠いと感じてしまう。国によってスタジアムのデザインは全然違って、見ていると面白い。

 

 開幕セレモニーでちらりとネスタトッティが出てきて、うれしかった、昔セリエAを見ていたころ現役だった選手がもう引退していたり監督になっていたりして、自分も年をとったなあと思う。私が最初に見たEURO2012ディナターレカッサーノ、それからバロテッリが大活躍した大会だった。そのころのイタリア代表で今大会も残っているのはシリグ、ボヌッチキエッリーニしかいない。シリグはともかくディフェンスラインでずっと第一線で活躍しているボヌッチキエッリーニはすごい。バロテッリエルシャーラウィジョビンコといった選手がもうアッズーリにいないのは少し悲しい。

 

 試合前の予想は3-1でイタリアの勝利。

 前半20分ぐらいにコーナーキックからのヘディングでボヌッチが決めて先制。前半終了間際にカウンターからユルマズのシュートでトルコが1点を返すのだけど、後半15分ぐらいにインシーニェが獲得したPKジョルジーニョが決めて2-1、最後に途中出場のキエーザ、あるいはベロッティあたりが決めて3-1。どうだろ。当たるといいな。

 

 開会式でトゥーランドットが流れてきてびっくりした。やっぱり2006年のトリノオリンピックを思い出してしまう。三大テノールパヴァロッティの口パクと金メダルを獲った荒川静香のフリーの演技。大学2年生の時に受けたオペラの授業の記憶が正しければ中国が舞台の物語だったはずなので、セレモニーで歌われるたびに少しだけ違和感を感じてしまう。でも素晴らしい音楽。トリノオリンピックの後はよく口ずさんでいたなあ。当時私は9歳で入院しているときだった。

 

 COVID-19の影響でトルコからイタリアへの入国は認められていないらしい。それなら会場はイタリア一色で、トルコサポーターは少ないのかなと思ったけれど、元々イタリアに住んでいるトルコ人のために3000枚のチケットが用意されたらしい。そんなことをアナウンサーが言っていた。一応イタリアがホームなのだろうけれど、イタリア代表はなぜかセカンドユニフォームだった。アッズーリはいつもユニフォームがかっこよくて、今大会も24チームの中では別格だと思う。ほかにいいなと思ったのはスペインの赤いユニフォームとドイツの黒いセカンドキット。フランスの白いセカンドユニフォームもいいなと思っていたけれど、体操服みたいという意見を見てしまってからは体操服にしか見えなくなってしまった。

 

 昔見ていた頃は若手だった選手が、代表チームの主力になっていて年月を感じた。オープニングシュートを打ったインモービレはもう31歳らしい。びっくりした。ルーキーの頃、若干19歳でミラン相手に4得点し、本田圭佑のデビューを霞める活躍をしたベラルディももう26歳らしい。毎年移籍市場ではビッグクラブに行くと思われてきたけど、依然としてプロビンチャのクラブ、サッスオーロにい続けている。20/21シーズンは17ゴールも決めたらしい。サッスオーロにはミランの期待の若手だったロカテッリもいて、彼ももう23歳。着実に成長し、アッズーリの開幕戦でスタメンに選ばれている。

 

 前半は点は入らなかった。20分ぐらいにコーナーキックからキエッリーニのヘディングが惜しかったけれど、そのヘディングシュートと、その前の18分にインシーニェのフリーのシュート以外は得点のにおいはしなかった。トルコはペナルティエリアバイタルエリアを人数をかけて固めていた。デミラルとソユンチュの両センターバックを中心に集中力が高く、前半を見ただけでは0-0もありえそうだなと思った。

 後半の立ち上がり、先制点は意外な形だった。ベラルディが利き足とは逆の右足であげたクロスがデミラルに当たってオウンゴール。結局これですべてが決まってしまった。流動的に動く前線の3人も、トルコがカウンターに入る前にきっちりボールを回収できる中盤も、チームとして完成されているという感じだった。

 点をとらないといけないトルコが前に出てきて、試合がオープンな展開になるのだろうと思ったけれど、ウンデルもユルマズもほとんど画面に映らなかった。チームとして前にでるのか、出ないのかがはっきりせず、非保持時のプレスがゆるくなった間に2失点して、試合は終了。インモービレが嬉しそうにしていたのがよかった。観ているこちらも明るい気分になったし2点目のインシーニェのワンタッチゴールも美しかった。

 73分にロカテッリに変えてクリスタンテが入った。彼もミラン期待の若手だった選手だ。なんというかミランは若手にチャンスを与えずに簡単に移籍させるような気がしてならない。22歳にしてイタリア代表の絶対的守護神になったドンナルンマもミランを離れることが決まっているし。今年のミランイブラヒモヴィッチがいてようやく2位に入ったけれどイブラがいなくなったらどうなるのだろう。また中位に沈んだりしたらいやだな。

 COVID-19のこともあって、今大会は5人まで後退が認められるらしい。そうなると選手層の厚いチームが優位だろうと思う。個人的に優勝するのはフランスとイタリア、イングランドのどこかだろうと思う。選手層的にポルトガルとかは厳しいんじゃないかと思う。イタリアとイングランドの決勝が見たいけれど、両チームのディフェンスラインがエムバペのスピードを抑えないといけないわけで、それはちょっと難しいかもしれない。

 精神的にしんどくて、一日中寝ている毎日だけど、まだフットボールで熱狂できるのが確認できてよかった。この一か月、しんごいけれどフットボールの力を借りて少しずつ持ち直していこう。

 イタリアの優勝を願って。

 

 

【今日の音楽】

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