ネタ「運命の人」
A:ねえ、運命の人って信じる?
B:そうやなあ。結局人生ってなりゆきやと思うから、信じへんな
A:信じてないんや。珍しいな
B:珍しい、、、かなあ
A:珍しいよー。珍しいし、ロマンもないな。人生何が楽しいん?
B:そこまで言う?
A:俺は信じるけどね。運命の人
B:ロマンチックやけど、まあ現実的じゃないかなあ
A:最近思うことがあってさ、運命の人を見つけようとしてるんよね
B:そうなんや。深くは聞かんとくけど
A:運命の人を見つけるために、会う女性に毎回「あなたは運命の人ですか?」って聞く作業をしてるねん
B:やばいやばいやばい。そんなんしたら逃げていくよ運命。あと「作業」って言うのやめて。運命はまがりなりにもロマンチックなものやから
A:まだ見つからへんね
B:だからこの前、コインランドリーでおばあちゃんと話してたんか
A:せやねん。色んな場所でやってるんやけどさ。ハチ公前でも探したし
B:ああ、変な人や
A:浅草にも行った
B:海外の人もターゲットに入るんや
A:毎日大変よ。向かいのホームも、路地裏の窓もちゃんとチェックせんと
B:山崎まさよしやん。
A:でもどこかで思っちゃってるんだよね「こんなところにいはずもないのに」って
B:山崎まさよしやめて
A:もしかしたらさ、もうすれ違っているのかもしれへんなって
B:というと?
A:実は運命の人にもう出会っていて、気づいていないだけなのかも
B:なるほど
A:だから実家から卒業アルバム送ってもらってさ。毎晩運命の人を探してるんよ
B:まあ気持ちの悪い
A:絶対に見たらわかるはずなんだよね。何かがひらめくはずやねん
B:運命の人には特徴とかあるん?
A:いや、直感に語り掛けてくるはず
B:そうやってやみくもに探すよりさ、特徴を上げて、考えて行ったら? 運命の人、まあ仮にいたらとしたらの話やけどさ、その人の特徴とかないん?
A:しいて言えば、あれかな。とても、とても、かわいい。
B:なんやそれ。結局お前はさ、運命の人を探しているつもりかもしれへんけど、本当は好みの人を探しているだけなんじゃないの?
A:でもまだ直感に語り掛けてくる人はおらんからなあ
B:もうええわ。何を聞かされてんねんおれは
A:でもこの話まだ続きがあって。
B:うん(だるそうに)
A:最近マッチングアプリを始めてんけど
B:そんなところに運命の人はおらんよ絶対
A:昨日マッチングした人がいて
B:おお、良かったやん(少し食いついた感じで)
A:その人の名前は、植物の麻に美しいと書いて「あさみ」さんやねんけど、麻の花言葉って何か知ってる?
B:なんか嫌な予感するな。
A:麻の花言葉って「運命」やねん
B:やっぱり。運命に取りつかれすぎやって。大丈夫か?
A:プロフィール写真を拡大して印刷してんけど
B:うわ、印刷までしたんかよ。なんかあったん? 辛いことあるなら話きくで?
A:麻美さんの持っている花がどう見てもプリムラマラコイデス、別名西洋サクラソウやねん。
B:長い花の名前やな。名前だけじゃ見当もつかんわ
A:その花言葉が
B:運命なんやろどうせ
A:いや少し違う。「運命をひらく」
B:なんでそんなん知ってんねん。大丈夫? ほんまになんかあったん?
A:そんでプロフィール欄の一行目に書いていた言葉が
B:もういいって。大丈夫なんか? お風呂バブ入れてゆっくり入れって。牛丼も普段頼まない特盛とかにしろって。ちょっといいアロマ焚いたりしろって
A:まあまあ。焦るなって
B:いや心配やねん。ここまで来ると
A:プロフィール欄には「あなたの運命の人です」って書いててん。俺ようやく見つけられたんよーーー♪(うっとりとした表情で上を向く)
B:(観客に向って)以上怖い話でした!
(BがAの手を引っ張ってはける)
【ひとこと】
最近漫才を自分がすることに興味が出てきて、ちょこちょこネタを書いています。
今書き溜めておいて、いつか養成所に通う時に披露しようと思っていましたが、そんなこともないだろうと思うのでブログにあげることにします。
目指せM-1グランプリ!
【今日の音楽】
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