県庁前の交差点 " data-en-clipboard="true"> またしても起きられなかった。とにかく外に出ないといけないと思うがどこに行けばいいのかわからない。でも出る。とにかく外へ出る。沖縄っぽい何かを今日も探す。 どうして何かに追われているのだろうずっと。…
おもろまち駅前でバスから降りると、そこは大きな建物がたくさんあった。駅前から美術館の方まで公園が続いている。後で調べてわかった事だけれど、おもろまち周辺の新都心と呼ばれている地域は、長い間、アメリカが管理している土地だったらしい。土地が全…
ゆいレールに沿って流れる久茂地川 とりあえず歩いている。とりあえず何かをする。何かをしないと人生が勿体無いように思うから。せっかく生きているのに〇〇しないのは勿体無い。せっかく沖縄に来たのにぐうたらしているのは勿体無い。ポジティブな私がそう…
送られてきたメールには搭乗時刻の30分前にカウンターに来てくださいと書いてあった。なんとか33分前に滑り込んで、航空会社の人はあからさまに嫌な顔をしている。いや、ギリギリに来たという罪悪感が相手の顔をそういうふうに見せているのかも。絶対そうだ…
少しずつ東京が好きになる。昨日一昨日とまた東京にいて東京に愛着が湧いた。でもまだ東京に住むのは難しそう。情報量が多すぎる。狭いのに人が多い。今読んでいる水村美苗の『本格小説』には吉祥寺が無医村だった話や、立川には基地以外に畑しかなかった頃…
熱海から見る東の海。真鶴の三ツ石海岸が見える Googleマップの示す住所に行ってもそこには「closed」とあるだけで明かりもついていなかった。ただ、確かにそこはゲストハウスの入り口であるようだった。どういうことなのだろうと思って予約サイトからのメー…
昨日、少し羽目を外しすぎたのかも。昨日が楽しかった分、反動なのか、今朝はナイーブで、変な感じだった。今日から2023年が始まっていると言うのに全く実感が湧かなかった。こうして実感のないままに30歳になり、40歳になり、死ぬのだと思う。 朝のゲストハ…
例えば真実。 例えば、世界の全てを説明するような秘密。その隠された真実を、隠された秘密を、人間はどのようにして見つけ出せば良いのだろう。 真実が雨と共に空から降るとしたら。水とともに川を流れ、真実はやがて海へと行き着く。太陽に照らされた海か…
2022年お疲れ様でした。正月は山を登りました。 正月の富士山 自分にとっての2022年のキーワードは「お互いに生きている限り、いつかは出会える」というものでした。大学を卒業して以来、会っていない人がたくさんいるのですが、別れる時に私はいつもそうい…
母も私も、物をよくなくす。家の鍵、物差し、お気に入りのお皿、鰯の缶詰。コンパスと分度器。 「物を探している時間が人生で一番無駄」といつか母が言って、それは今でも真実だと思う。 ホテルで働き始めた時、毎日のように物をなくした。お気に入りだった…
まだオーストラリアに行ったことがない。私の初めての海外旅行はモンゴルだった。日本人としては珍しいと思う。 オーストラリアが初の海外渡航になる可能性もあった。中学校の英語研修がオーストラリアだったのだ。希望者が研修内容をプレゼンし、プレゼンが…
秋になった。でもどのタイミングで秋になったのかはやっぱりわからない。 北大阪にある学校(中学校と高校は同じところに通った)にいた10代の頃、秋を感じる暇などなかった。気づいたら桜の葉が紅色に染まっていて、そして茶色になり散った。住んでいる街に…
で、今の私は吉祥寺のジャズバーStringsでカプリチョーザを食べている。正しい場所の名前はLive Bar & Italian Restaurant Stringsというらしい。イギリスじゃなくてグレートブリテン及び北部アイルランド連合王国。ハクじゃなくてニギハヤミコハクヌシ。パ…
これは300Barの近くにあったオイスターバー 東京に着く度に、東京が苦手だと思う。小田急線で小田原から新宿。始点から終点まで。寝ていたら一瞬だった。経堂や祖師ヶ谷大蔵、下北沢。知り合いが住む街を抜ければもうそこは新宿。すでに体が重い。ゲストハウ…
Fujimi Cafe うん。とてもストロングなコーヒー。美味しい。最初は砂糖無しで。途中から砂糖とミルクを入れよう。 「富士山が見えるカフェ」という触れ込みの峠のカフェ。バスに乗ってカーブを登っていく。トンネルを抜けると県が変わって静岡県。富士山が見…
80歳まで生きられるとして、人間が一生に生きる時間は4000週間しかないらしい。昨日読んだ本の冒頭にそんなことが書いていた。そう考えると一生はとても短い。私は今26歳で既に人生の3分の1を生きたことになる。残りの時間は2600週余り。これから1日に1円ず…
箱根の旅館で働いている。6月中旬に来て、今日でちょうど2ヶ月。今日は休みをもらった。最初の登山鉄道の列車に乗って山を降り、小田原に出ている。今日は小田原でのんびりするつもり。といっても、整形外科に行く用事ができてしまったので午前中は駅前の…
" data-en-clipboard="true"> 結局人間は分かり合えないのだと思う。そして最後は傷つけ合って終わるのだと思う。楽しいのは最初だけ。大学に入ったあの頃。可能性の青い扉が開けて、誰とでも友達になれそうだったあの数週間。あるいは高校、中学、小学校。 …
あと数時間で誕生日を迎えるというのに私は浴槽に浸かりながら芥川について考えている。箱根の旅館。働いているスタッフはお客様と時間をずらした深夜帯に入浴できることになっている。私はお風呂が好き。でもここでは、一度建物を出て、大浴場のある姉妹館…
ラッキーオールドサンの曲「フューチュラマ」の歌詞にこんな箇所がある。 「幸せって何だろう? 青梅行きのホームで」 関西出身の私はわざわざ東京に行って、中央線のどこかの駅に降りて、歌詞の通りに青梅行きの電車を待ってみたけれど、別に幸せは見えなか…
このコーナーは、伊坂幸太郎を2021年から読み始めた私が、伊坂幸太郎の作品を読み進めるごとに備忘録を残していくという企画です。あまり下調べなどはせず、感じたことをそのまま書こうと思います。 第2回は『魔王』です。講談社文庫から出ているものです。
このコーナーは、伊坂幸太郎を2021年から読み始めた私が、伊坂幸太郎の作品を読み進めるごとに備忘録を残していくという企画です。あまり下調べなどはせず、感じたことをそのまま書こうと思います。 記念すべき第1回は『PK』です。講談社文庫から出ているも…
父が死んだ。 本当に死んだ。嘘みたいだ。去年の7月に自分が交通事故に遭った時も嘘みたいだと思ったけれど、それと同じくらい信じられない。 5月の2週目の火曜日。夜。普段は来ないSMSのメッセージが来ていた。父の姉だった。 「あなたの父親について連…
ミスタードーナツについて自分の大学生活を振り返るこの試みもこれで最後。今回はざっくり「東北編」とした。関西のショップには結構行っているけれど、他の地方のミスドにはほとんど行ったことがない。実は長い間、ミスドは関西によくあるもので、他の地域…
もしこの地球上にミスタードーナツがなかったら、私の青春時代は違っていたのだろうと思います。もしミスドがなければ、きっと私は他の場所、例えばサイゼリヤやコメダ珈琲なんかに行っていただろうとも思います。 その場合、ミスドでコーヒーをおかわりする…
私とミスドが出会ったのは尼崎の駅前にある伯父と伯母の部屋に居候していた頃です。あの頃、彼らが楽しそうにミスドの箱を持ち帰り、ドーナツをお皿に配るのが楽しみでした。当時の伯父は資格の勉強をしているものの、社会的には無職で、生計を立てていたの…
ミスド、おかわりができるのがいい。最近はコーヒーとカフェオレ、それに紅茶をドリンクバーで提供するお店もあって、ますます手軽におかわりができるようになった。おかわりをすればするほど、長居できるわけである。そして、トイレにも行きたくなる。ドリ…
せっかく東京に来たのに暑かったり寒かったり雨だったりで、毎日疲れている。なんだか昔より体力がなくなってしまったような気がする。金曜日、暑い中神保町で本屋を巡り、ゲストハウスにもどってスーツで企業説明会を受け、シャワーを浴び、それからまた出…
ミスドがいいのは、おかわり自由のシステムがあること。ブレンドとカフェオレ、それにミルクティーを頼めばいくらでもおかわりできるのだ。何杯飲んでも何時間いても料金は一緒。このおかわり制度があるから何時間でも居座る理由になる。貧乏くさいとは思う…
" data-en-clipboard="true"> " data-en-clipboard="true"> 大学生になったらスタバに行こう。そう思ってはいたものの、大学時代も、高校時代と同じくミスドに入り浸っていた。スタバの方がおしゃれなイメージがあるけれど、おしゃれ過ぎる感じがしたり、大…