シゲブログ ~避役的放浪記~

些細な出来事、思い出、映画や音楽、フィクションと詩

詩のコーナー

#68 Blue Days

〈詩のコーナー〉 Blue Days あなたはいないこのドアのむこう あなたはいないこの夜の街にも 悲しくなんかないさびしくなんかない 七夕なんて毎年雨降り シャワーのあとでコーラを飲んでる テレビつけたまま暗がりの中で 帰りに買ったバニラのアイスバー 逃…

#65 夜の国道

〈詩のコーナー〉 夜の国道 走る 黒いカーテンはとうにおり 向うの山影も闇の中 うっとりしている原付の上 走る 世界を抱きしめながら 世界に抱きしめられながら 全てが洗い流されてゆく 走る うどん牛丼ファストフード マンガ喫茶とラブホテルも 色つきの光…

#64 全部

〈詩のコーナー〉 全部 私、頭の中ではなんだって言える 空想も妄想も発想は自由 そう誰かも言ってたわ 私の中でふくらんだあなたは やっぱり本当のあなたとは違うんだよね? でも本当のあなたって? なんて面倒なことまた考えてる 底なしの沼がここにもあそ…

#63 23歳

〈詩のコーナー〉 23歳 もうなんの感動もないなんて うそぶいても強がっても 本当はずっと意識していた 23歳は大人だと思っていたのに 私はまだまだ子供で 彼らのようなはっきりとした輪郭を持たない それがあなたの魅力。 なんて言われてもピンとこない…

#53 世界の末っ子

〈詩のコーナー〉 世界の末っ子 まだまだまだまだまだまだ 準備ができていないんだ まだまだまだまだまだまだ 駆け出すにはまだ早いよ 好きなものを好きなだけ 嫌いなものは飛んでゆけ いつでも夏のキリギリス どこまで許されるだろう みんながおれを縛るけ…

#52 夕日に向かって歌う歌

〈詩のコーナー〉 夕日に向かって あなたのお母さんのことを聞きました あなたがいつもより饒舌だから私はうれしくて あなたがいつもより笑うから私もいつもより笑いました それが先週のことでした あなたのお母さんのことを聞きました あなたが饒舌だった理…

#50 ドービニーの庭

〈詩のコーナー〉 ドービニーの庭 自転車に乗ってやって来た街で ゴッホの絵を見ている 盛り上がる黄色青緑かつて絵を描いた人がいて 今絵の前にいるぼく 100年前のフランスのどこかの庭 目の前に広がる草原には 自転車だけじゃたどり着けない 額縁に近づい…